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神楽坂雲如の妄想図書館

日々の妄想を書き綴った笑いと狂気のブログです。 妄想ですので本気にしないでください。

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アンダンテカンタービレ

幼稚園時代、お昼寝の時間が大嫌いでした。
なぜかというと、お昼寝のとき、先生が気味の悪い音楽のレコードをかけたからです。
その気味の悪い音楽とは、チャイコフスキーの「アンダンテカンタービレ」でした。
弦楽器の音はおどろおどろしく、メロディーは暗く、もの悲しく、わたしはこの音楽がかかっている間、恐怖にふるえていました。
この気味の悪い音楽を聞くまいと、耳をふさいだり、起きあがって走りまわったり、大声で騒いだりしました。
その結果、あまりの素行の悪さをとがめられ、『そこで反省しなさい』とお寺の本堂に放り込まれました。(お寺が経営する幼稚園だったのです)
誰もいない本堂の中は暗く淋しく、どこからかあの不気味な音楽が聞こえてくるような気がして、恐怖のあまり泣き出してしまいました。
そんなことがトラウマになってか、20歳になって、ウェーベルンの「弦楽四重奏のための5つの楽章」を聴いて感動するまで、ずっと弦楽四重奏曲には親しめませんでした。

ところで、この「アンダンテカンタービレ」について、幼稚園の先生から、『この曲は、雨の夜に、男と別れた女の人が、公園で一人淋しくしている情景を音楽にしたものです』というような説明を受けた記憶があります。
はたして「アンダンテカンタービレ」は失恋の音楽なのでしょうか?
これは疑問です。
あるいは「アンダンテカンタービレ」がBGMとして使われた映画があって、その映画のワンシーンを先生が語ったのかもしれません。
わたしは、時にとんでもない記憶違いをすることがあるので、これも全くの記憶違いかもしれません。
しかし、「男と別れた女」「雨」「夜」「公園」といった言葉と、それを語る先生の姿と、その時の教室の情景が、鮮明な記憶として残っているのです。
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プロフィール

HN:
神楽坂雲如
性別:
男性

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